歯科口腔外科・顎口腔機能再建外科
診療科からのお知らせ/コラム
診療科紹介
当科は(公社)日本口腔外科学会、日本顎変形症学会、日本口腔科学会 研修指定施設で智歯の埋伏抜歯をはじめとした、あらゆる口腔外科疾患に対応できる技術と設備を有しています。
扱う疾患
顎変形症
県内のみならず全国の歯科医院から紹介頂き、矯正科医の先生と連携し顎変形症手術を行っています。理想的な咬合の獲得はもちろん、審美的な顔貌改善に配慮して手術方法を立案します。顎変形症の合併症の一つである術後の後戻りは、顎関節の形態や関節円板の状態把握が重要です。当院では顎変形症術後の後戻りを予防するために、患者さんによっては顎関節鏡を用いて検査を行います。顎関節の状態を十分に評価することで、顎関節症の治療を顎変形症手術前に追加する場合があります。当科では術前に患者さんと十分に話し合い、可能な限り親切にわかりやすく説明することが一番大切であると考えます。当科では、術後患者さんや矯正科医の先生が満足していただける手術を常に心がけています。
年間100件程度の顎変形症手術を行っており、当院の代表的な手術の一つとなっています。保険診療および自費診療に対応しています。
顎関節症
患者さんの状態に応じてスプリント治療などの保存的治療から顎関節外科・顎関節の再建まで幅広い症例に対応しています。当院ではより顎関節症の状態を適確に評価するため、高性能顎関節鏡を導入しています。従来のMRI検査では検出できない関節円板の穿孔などを評価した上で適切な治療方法を選択することが可能です。当院では顎関節鏡視下洗浄療法にも対応しています。
顎顔面外傷
当院救命救急センターと連携して顔面外傷を24時間体制で対応しています。歯の脱臼、歯槽骨骨折および顔面裂創をはじめとする1次救急から、顎骨骨折などの2次救急、生命予後にかかわる緊急手術が必要な脳頭蓋を含む顔面多発骨折などの3次救急に対しても対応します。顔面外傷はおもに形成外科医と連携して対応し、3次救急では脳神経外科、整形外科、形成外科および口腔外科が連携し緊急体制を整えております。
顎骨骨髄炎
抜歯等外科処置後に生じた骨吸収抑制薬関連顎骨壊死(BP製剤関連顎骨壊死等)や放射線性顎骨壊死に対応しています。一般的な外科的手術治療をはじめ、当院では治療が困難である難治性顎骨壊死に対して、神奈川県でも導入数が少ない大型高気圧酸素治療装置を設置しております。高気圧酸素治療は難治性顎骨骨髄炎に有用な治療方法です。入院下または外来通院での加療が可能です。
頭頚部腫瘍および顎骨再建
耳鼻咽喉科・形成外科・腫瘍内科・放射線科と共同治療体制を組んでいます。なかでも耳鼻咽喉科が主体となり顎顔面頭頚部外科手術を行います。化学療法や放射線治療など歯科単科では対応が困難な患者さんにも治療が可能です。術後の顔貌や機能再建は形成外科が主体となり、顎骨再建は歯科口腔外科が主体となり咬合機能の再建を目指します。当院では広範囲顎骨支持型装置埋入手術の施設基準を満たしており、保険によるインプラント治療が可能です。
初診予約枠の特徴
一般診療の予約
初診予約は担当医の指名も可能ですが医師によって診察まで日数や時間をいただく場合がある事をご了承ください。
インプラント治療の予約
インプラント外来での診療予約になります。特掲診療科の広範囲顎骨支持型装置埋入手術の施設基準を満たしております。
顎変形症外来の予約
顎変形症に対する専門外来を増設し診療にあたっています。治療方針につきましては矯正医と各々ディスカッションを行い治療方針を決定いたします。
紹介をいただく先生方へ
現在、紹介をいただいた患者さんの診察までにお時間をいただいております。現在診療体制を整えてなるべくお待たせする期間が少なくなるように体制作りをしております。緊急時の紹介につきましては予約センターでの予約は受診がかなり先になる可能性もありますので直接お電話をいただき、医師と相談の上、緊急受診の必要性がある方の受け入れは行うようにしております。
症例に応じて予約枠をご検討いただければ幸甚であります。
スタッフ紹介
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歯科口腔外科・歯科・顎口腔機能再建外科部長
亀井 和利/ かめい かずとし
卒業年次 平成3年 専門分野 口腔外科全般・顎変形症・外傷・顎関節症 学会専門医・認定医:
厚生労働省中央労災医員、国際口腔顎顔面外科専門医、日本口腔外科学会専門医・指導医、日本顎変形症学会認定医・指導医、歯科医師臨床研修指導医、東北大学歯学部臨床教授、埼玉医科大学非常勤講師、日本口腔外科学会代議員、日本口腔顎顔面外傷学会理事・評議員、日本顎変形症学会代議員、日本職業・災害医学会労災補償評議員・指導医
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歯科口腔外科副部長
高橋 康輔/ たかはし こうすけ
卒業年次 平成20年 専門分野 口腔外科全般・再生医療、顎関節症、顎変形症 学会専門医・認定医:
歯学博士、日本口腔外科学会専門医・指導医、日本口腔科学会認定医・指導医、日本顎関節症学会専門医、日本歯周病学会認定医、歯科医師臨床研修指導医、日本職業・災害医学会指導医
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医師
鈴木 雄祐/ すずき ゆうすけ
卒業年次 平成24年 専門分野 口腔外科全般、顎変形症 学会専門医・認定医:
歯学博士、日本口腔外科学会認定医、日本口腔科学会認定医、歯科医師臨床研修指導医
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医師
田島 麻衣/ たじま まい
卒業年次 平成26年 専門分野 口腔外科全般、骨髄炎、高気圧酸素治療 学会専門医・認定医:
日本口腔外科学会専門医、日本口腔科学会認定医、歯科医師臨床研修指導医
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医師
河﨑 大樹/ かわさき たいき
卒業年次 令和2年 -
医師
能勢 十詩子/ のせ としこ
卒業年次 令和5年 -
医師
柳楽 俊貴/ なぎら としき
卒業年次 令和6年 -
非常勤
近藤 壽郎/ こんどう としろう
卒業年次 昭和55年 専門分野 顎外科・顎関節外科 学会専門医・認定医:
歯学博士、日本大学元教授、鶴見大学元客員教授、日本口腔外科学会名誉会員、日本口腔外科学会専門医、日本口腔外科学会指導医、 日本口腔科学会指導医、 日本口腔内科学会専門医・指導医、日本顎関節学会専門医・指導医
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非常勤
小早川 元博/ こばやかわ もとひろ
卒業年次 昭和59年 専門分野 口腔外科全般 学会専門医・認定医:
歯学博士 日本口腔外科学会専門医・指導医、日本顎関節学会専門医・指導医
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非常勤
塚原 宏泰/ つかはら ひろやす
卒業年次 平成元年 専門分野 再生医療、歯科インプラント 学会専門医・認定医:
歯学博士、日本口腔外科学会専門医・指導医、日本顎関節学会認定医・専門医・指導医、顎顔面インプラント指導医
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非常勤
日下 輝雄 / くさか てるお
卒業年次 平成4年 専門分野 歯科保存領域 学会専門医・認定医:
経済産業省診療所副所長・副健康支援センター長、北海道大学客員教授、東京医科歯科大学臨床教授、高月病院客員講師
鶴見大学非常勤講師、歯学博士、日本歯科医学会連合大型研究推進委員、日本歯科保存学会専門医・評議員 他 -
非常勤
伊藤 耕/ いとう こう
卒業年次 平成12 年 専門分野 口腔外科全般、顎変形症 学会専門医・認定医:
歯学博士 埼玉医科大学歯科口腔外科准教授 日本口腔外科学会指導医・専門医 日本口腔科学会指導医・認定医 日本顎関節学会専門医 日本有病者歯科学会認定医・指導医、 歯科医師臨床研修指導医
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非常勤
林 美恵/ はやし みえ
卒業年次 平成15年 専門分野 インプラント、補綴治療 学会専門医・認定医:
歯科医師臨床研修指導医
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非常勤
枝 卓志/ えだ たかし
卒業年次 平成22年 専門分野 歯科放射線、口腔外科全般 学会専門医・認定医:
歯学博士、鶴見大学歯学部口腔顎顔面放射線・画像 診断学講座助教、 日本口腔外科学会専門医、 日本口腔科学会指導医・認定医、日本歯科放射線学会認定医、日本歯科放射線学会歯科用CBCT認定医
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医師
服部 俊夫/ はっとり としお
卒業年次 平成23年 専門分野 口腔外科全般、矯正治療 学会専門医・認定医:
歯学博士、日本口腔外科学会認定医、日本口腔科学会認定医
外来担当医表
診察時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 |
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午前(新患) | 交代制 | 交代制 | 田島 | 交代制 | ☆高橋 |
午前(再診) | (手術日) (第4週 インプラント外来) 枝 |
(手術日) ★亀井 近藤 ☆高橋 鈴木 田島 河﨑 服部 能勢 柳楽 |
★亀井 ☆高橋 鈴木 田島 河﨑 齊藤 能勢 柳楽 (第2・3週 顎変形症外来) |
(手術日) 小早川 |
★亀井 ☆高橋 鈴木 田島 河﨑 齊藤 能勢 柳楽 (第2週 インプラント外来) (第4週 顎変形症外来) |
午後 | (手術日) (第4週 インプラント外来) 枝 |
(外来手術日) 齊藤 |
(外来手術日) (第2・3週 顎変形症外来) |
(手術日) |
(第1・3・4・5週 外来手術日) (第4週 顎変形症外来) (インプラント外来) |
(注)★印 : 部長
特殊外来
インプラント外来:第1月曜日午後、第3水曜日午後
有病者歯科外来:毎週木曜日午後
顎変形症外来
診療実績
中央手術部での手術 | 平成29年度 | 平成30年度 | 令和元年度 | 令和2年度 | 令和3年度 | 令和4年度 | 令和5年度 |
顎変形症 | 56 | 75 | 67 | 73 | 71 | 93 | 110 |
顎骨骨折 | 9 | 13 | 9 | 15 | 28 | 15 | 11 |
プレート・スクリュー除去 | 24 | 30 | 31 | 28 | 37 | 46 | 66 |
顎骨嚢胞・良性腫瘍 | 35 | 18 | 16 | 26 | 36 | 40 | 71 |
抜歯 | 35 | 15 | 38 | 24 | 93 | 60 | 100 |
歯科インプラント | 21 | 15 | 19 | 24 | 17 | 21 | 18 |
顎関節症・顎関節腫瘍 | 0 | 3 | 19 | 52 | 85 | 73 | 50 |
骨髄炎 | 10 | 5 | |||||
悪性腫瘍および顎骨再建 (耳鼻科合同手術を含む) |
26 | 7 | 6 | 7 | 7 | 6 | 6 |
その他 | 20 | 30 | 11 | 7 | 3 | 6 | 22 |
計 | 226 | 206 | 216 | 256 | 377 | 370 | 459 |
施設認定
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厚生労働省 単独型歯科医師臨床研修施設
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日本口腔外科学会認定「研修施設」
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日本顎変形症学会認定「研修施設」
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日本口腔科学会認定「研修施設」
顎変形症について
顎矯正手術治療開始説明・同意書
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病名・症状について
顎変形症
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顎矯正手術治療について
1)はじめに:
この承諾書は顎変形症と診断され、外科的矯正手術を希望する患者さんにお渡ししている承諾書です。顎矯正手術について説明しています。十分に理解した上で、手術を希望される患者さんは説明・同意書にサインをしていただきます。
2)治療の流れ:
顎(あご)の発育に異常があり、歯の矯正治療だけでは、噛み合わせや顔のゆがみなどが治らない場合の治療法、すなわち顎矯正手術を受けられる方の、手術準備から手術後の経過観察までの流れについて、順を追って説明します。
3)手術適応について:
顎変形症の相談でかかる医療機関、たとえば顎矯正治療を専門的に行っている当科のような病院の口腔外科か、顎変形症の矯正歯科治療について、健康保険適応による実施が認められている矯正歯科では、顎変形症であると診断するためにX線検査や模型診査を行います。
通常の歯列矯正治療と顎矯正治療との間には「こういう場合はこちら」という明確な線引きはありません。明らかな咬合異常がなくても顎矯正手術が適当である場合もありますし、逆に顎変形を自覚されていても、客観的に見て手術適応ではない場合もあります。手術の適応か否かは、顎矯正治療を専門とする口腔外科医あるいは矯正歯科医の診断が必要です。
実際の治療を開始するにあたっては、顎変形症に関わる「顎口腔機能診断」を受けていただき、矯正を担当する保険医療機関(紹介元の矯正歯科)と手術を担当する保険医療機関(当院歯科口腔外科)が連携して作成した治療計画書を、文書により提供しなければなりません。最初に当科を受診された場合は指定矯正歯科医院を、矯正歯科医院を受診された場合は当科などの口腔外科を紹介されます。そして当科と矯正歯科で共通した認識が得られて初めて顎矯正治療がスタートします。手術の危険性や合併症・後遺症などの説明を受けて、十分に理解されたうえで治療を受けるかどうかを決めましょう。当科では、手術説明のうえで、治療の承諾書や確認書にサインをいただきます。
4)施設基準について:
術前矯正治療を保険で取り扱うためには、厚生労働大臣が定める施設基準に適合しているものとして、地方厚生(支)局長に届け出た保険医療機関(矯正歯科)である必要があります。また、咀嚼(そしゃく)筋筋電図、下顎運動などの検査、歯科矯正セファログラム、口腔内写真、顔面写真および予測模型などによる評価または分析を行うことが求められています。顎矯正手術を担当する保険医療機関については、上記のような規定はありませんが、高度な治療手技が求められる手術ですので、誰でもが簡単にできるというわけではありません。当院は口腔外科専門医によって手術を行っています。
5)矯正治療の前について:
顎口腔機能診断を受けていただき、治療計画書が作成されたら、矯正治療に入る前に、以下の点につき、確認と準備をお願いすることになります。
- 1.虫歯、歯周病の治療
- 2.親知らずなど、治療上の支障となる埋伏歯の抜歯
- 3.必要に応じて生えている歯の便宜的な抜歯や小手術
- 4.悪習癖(あくしゅうへき)の改善(片側咀嚼、頬杖、うつぶせ寝、口呼吸、嚥下時舌突出癖など)
- 5.明らかな顎関節障害があればその治療
- 6.睡眠時無呼吸(いびき)があればその検査(耳鼻咽喉科にて)、必要に応じて治療
- 7.全身的疾患のある場合は、その治療と主治医の手術許可:
もし全身的な既往症(きおうしょう)(内科的な病気)があれば、それが全身麻酔下で行われる顎矯正手術の妨(さまた)げとならないか、主治医の先生にも相談されることをお勧めします。経口避妊薬を飲んでいる患者さんは術前1か月前から休薬が必要です。精神疾患を有している患者さんは当院で手術に耐えうるかどうか、主治医の許可および当院精神科医師の診断が必要となりますので、必ず申告してください。精神状態によっては当院での手術は行えない場合があります。
- 8.たばこを吸っておられる方は、治療を機会に禁煙されることを強くお勧めします。喫煙により手術の傷は著しく治りにくくなり、また、術後の喀痰の量が多くなるため、苦しい思いをされることになるからです。
6)術前矯正治療について:
手術の前には、まず上顎・下顎それぞれの位置と形態に応じた歯並びに改善するため、矯正歯科で術前矯正(矯正歯科でブラケットやバンドが歯に付けられて術前矯正が行われます)を行い、術後に噛めるようにしておきます。歯が動きやすい方、動きにくい方がありますので、術前矯正治療に要する期間(数カ月~2年)は、あくまでも予測となります。その間は、矯正装置があるために歯磨きがしにくくなりますので、歯に汚れが付いたままにならないよう気をつけましょう。
7)手術申込について:
術前矯正治療が順調に進みますと、矯正歯科の医師から、いつぐらいに手術が可能な状態になるか、お話があります。もちろん、患者さんのご都合に合わせて手術時期は調節できますが、当科での手術はあらかじめ予約しておく必要があります。おおむね術前矯正治療が終了したら、原則として、手術申し込みと最終的な手術法の検討のために来院していただきます。
術前検査、麻酔科受診、自己血貯(じこけつちょ)血(けつ)について:
当科で、X線検査、噛み合わせ模型の型取り、写真の撮影などを行います。そのうえで、最終的な手術法の検討、顎を動かす幅と方向について、説明を受けていただきます。未成年の方は、保護者の方の同席が必要です。全身麻酔のために必要とされるさまざまな術前検査が終わりましたら、後日、当院の麻酔科の医師の診察を受けてください。診察の結果、内科などでさらに検査や治療を受けないと手術ができない場合がありますので、麻酔科での診察は、日程に余裕をもって受けていただく方がいいでしょう。手術法によっては、自己血(手術時の出血に備えて、前もって採取するご自身の血液のこと)を採取して、保存(貯血)させていただきます。手術の時に大量出血を認め、自己血のみでは生命維持確保が難しい場合は輸血を行います。宗教上の理由で輸血が出来ない方は当院では手術を行うことはできませんのでご了承ください。
8)入院、顎矯正手術について:
手術の前日または前々日に入院していただきます。手術中に使用するスプリント(歯型から作られた樹脂製の薄いプレート)が合うかどうかをチェックしたり、不潔にならないよう歯石除去をしたりします。また、麻酔を担当する医師や手術室の看護師が診察を行い、最終的な手術可否を決定します。前日の夜は絶飲食の指示を守り、ゆっくりと養生しましょう。
手術当日の朝は、何も食事は取れませんが、必ず歯磨きをして口の中をなるべく清潔な状態にしておいてください。舌の表面も、歯ブラシで傷が付かない程度に磨きましょう。
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実施予定の医療行為について(顎矯正手術)
目的:
顎(あご)の発育に異常があり、歯の矯正治療だけでは、噛み合わせや顔のゆがみなどが治らない場合の治療法、すなわち顎矯正手術を目的とします。
内容・手順:
手術室に入ったら、確認のために、まずお名前を伺います。手術は全身麻酔下で行い、上顎や下顎を分割し、理想的な位置へ動かしてスクリューやプレートで固定します。ほとんどは口の中の粘膜を切開して行い、顔の外には傷は残りません。人により異なりますが、手術はおおむね3時間から8時間程度かかります。
麻酔:
手術は全身麻酔で行います。
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医療行為を受けない場合に予想される経過・予後
自然軽快となることはありません。
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医療行為実施後の注意点について
手術が無事に終わって病室に戻るときには目が覚めています。麻酔から覚めるときは、意識があるようなないような状態で、状況が理解できないため暴れる方が時々おられます。無理に口を開こうとしたり起き上がったりしようとすると、せっかく止血していたのに再出血することもあります。なるべく気を楽に、まわりの指示に従ってください。術後は痛みや腫れでつらいですが、最もしんどいのは最初の数日となります。手術後当日は携帯電話の使用はできません。
どの手術においても、手術後3~4日は大変つらいものです。顎の手術も、骨折とほぼ同じで、例外ではありません。口の中は、手や足のように外から固定したり、包帯を巻いたりできませんので、歯と歯、あるいは歯茎に打ち込んだネジを絹糸やゴムでけん引して噛み合わせを固定します。(顎間固定といいます)よって、口を動かすことや口を開くことがあまりできません。食事に制限があったり、会話も十分にできません。また、手術後の数時間は、鼻から胃まで通ったチューブが入っています。これは、意識がもうろうとした状態での嘔吐で呼吸ができなくなるのを防ぐためのものですので、意識がはっきりしてきたと判断されたら抜くことができます。
翌日の朝、病棟で採血、外来でX線検査と傷口の消毒を行います。切った骨の周囲に血液が溜まらないように吸い出すチューブが口の端から出ています。手術翌日からは、経口流動食という液状の食事をとっていただける場合がほとんどです。(翌日からおかゆ、軟菜などもあります。一部の方を除き、退院のころからおかゆ、術後2カ月目ごろから、普通のごはんが食べられるようになります)
退院の前に、もう一度血液検査を行います。異常がなければ予定通り退院が許可されます。自宅での過ごし方など注意事項を聞いて、次回の来院予約をとってください。退院日は術後の経過次第ですが、おおむね術後14日目を一つの目安としています。
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医療行為の危険性・経過予想(含後遺症)について
(出典元:日本口腔科学会、日本顎変形症学会)
1)危険性
①手術によって生じる問題:
顎矯正手術は、全身麻酔下で行われる手術です。手術中、患者さんご本人は、何をどうされているのか、うまくいっているのかわかりませんし、鏡を見て確認してもらうわけにもいきません。手術の執刀医とスタッフに任せてしまうわけですので、信頼していただくことがまず必要ですが、かといって、どのようなことをするのか、手術にはどんな制約があるのか、どんな問題が起こり得るのかを理解されないまま手術に臨むのでは、良い結果を生まない場合があります。
顎矯正手術は、体のほかの病気やけがに対して行われる手術と同様「病気を治す」ための治療であって、決して「保険のきく美容外科」ではないことと、手術ですので、思わぬ事故や不具合が生じる可能性は常にあるということを念頭に置いて、以下を読み進めていただきますよう、お願いいたします。
骨切り手術は非常に高度なテクニックを要する非常に難しい危険の伴う手術です。日本中の口腔外科医が日々研鑽(けんさん)し、技術と知識の刷新を心掛けていますが、常に完璧な結果が必ず得られるほど医学は進歩していません。
②全身麻酔に伴う危険性:
全身麻酔による死亡事故は、日本では0.06%の確率で起こっているそうです。過去に、顎矯正手術(骨切り)によって命を落とされた方が、日本でも何人かおられます。身体が健康な方が、わざわざ全身麻酔で手術を受けるわけですので、「成功して当たり前」「何か問題があれば医療ミスだ」「失敗だ」などと考えられるかもしれません。
③不測の事態:
手術には、不測の事態が起こる可能性があります。予想していたよりも出血量が多くなった場合には、ご家族に承諾を得て、輸血をする場合があります。また、骨の切れ方、骨の性状、軟組織の抵抗などによって、予定していないチタンプレートの使用を行うこともありますし、術前に予期できない神経・血管の異常走行によって、手術を途中で中止せざるを得ない場合や、止血や関節脱臼などのために、再手術や入院期間の延長を必要とする場合もあります。
2)合併症について
①しびれ:
顔の表面には傷をつくらずに手術することを基本としていますので、手術操作できる範囲には制約があります。また、骨は神経や血管に囲まれていて、移動できる距離・方向に制限があります。さらに、どんなに注意深く手術しても、神経が障害を受けてしびれが出る可能性があることは否定できません。
上下顎の骨の中を通っている神経(三叉神経の下歯槽神経および眼窩下神経)があり、この近くを手術することにより、術後手術の侵襲で顎の周りや上下の口唇、頬部、頬粘膜などの知覚が鈍くなる場合があります。これらの症状は、基本的には長期経過で回復してきます。1週間、1か月、3か月、6か月、1年以上と回復の程度には個人差があります。しかしながら数%の確率で術後の後遺症として残存する可能性があります。経過観察にて前述の症状が現れた場合は、ビタミン製剤の内服(長期内服可能)やリハビリ等で対応します。
手術は魔法ではなく、できることとできないことがあるのです。一般社会の常識と同様、「無理なものは無理」であることをご承知ください。
②顔の非対称:
人間の顔は、解剖学的にはもともと非対称であると言われています。顔の真ん中を鏡で割っても左右対称な顔をされている方は存在しません。手術で意図的に左右非対称な位置にあごを動かすことはありませんが、前述のように、噛み合わせによる制約、操作範囲・神経などによる制約、骨の形態や切り離した面の形などによって、結果として非対称が生じる可能性があります。手術後6カ月すると落ち着いてきますが、片方は噛みにくい、歯がないなど、左右のバランスが崩れている場合は、変形が持続あるいは悪化します。癖を治して歯も補うなど、手術以外の方策が必要ですし、時間がかかることをご理解ください。
③骨の新陳代謝に伴う変化:
人間の骨は、常に古い部分が吸収され、新しいものと置き換わっています。手術で新しい位置に動かした骨の形も、出ている部分は引っ込み、引っ込んでいる部分は出てきてなだらかになっていきますが、それには半年~1年以上かかりますし、噛み癖や筋肉・皮膚の緊張具合によって、思わぬ形になっていく場合があります。特に男性の場合は、皮膚が硬い、比較的年齢の高い方は血流が悪いなどの理由により、骨の新陳代謝が順調に行われないことが考えられます。
④睡眠時無呼吸症候群・いびきの悪化:
近年話題になっている睡眠時無呼吸は、顎が小さくて後方にある人に起こりやすいとされています。これは、舌の位置が後方に押されていて、気道が狭くなることが原因だと言われています。下顎前突(かがくぜんとつ)に対して後方に移動させる手術を行うと、一時的に舌が収まる場所が小さくなるので気道も狭くなる傾向があります。しかし、下顎前突の方は、もともと気道が広いことが多いのと、狭くなっても術後数カ月で術前の気道の大きさに戻っていくという報告が多く、睡眠時無呼吸の直接的な原因にはなりにくいと考えられています。ただし、もともと睡眠時無呼吸を自覚されている方は、下顎を後方に動かすと症状が悪化する可能性があります。またいびきが出現したり、もともとあったいびきが増悪(ぞうあく)することがあります。
3)経過について:
骨がきれいにつく(癒合(ゆごう))までは、約2カ月ほどかかります。もちろん、矯正装置は術後矯正を行うため、外すことができません。退院後も顎間固定をされている方は、口を開けることも噛むこともできませんので、食事はミキサー食あるいは市販の流動食を歯の隙間から飲みこむことになります。食事回数を増やす、栄養価の高い食品を取るなど、工夫してください。栄養が偏れば骨のつきも遅れますし、貧血から立ちくらみをするようでは、社会復帰が遅れます。食事も治療の一つと考えて、なるべく取るようにしてください。
口が閉じたままの方で、吐き気がする場合は大変危険です。吐き出すことができませんので、吐いたものが詰まり、窒息することも考えられます。吐き気がしそうなことは、極力避けましょう。例えば空腹での飲酒(術後は論外ですが)、コーヒーの多量摂取、長時間のドライブ、たばこの吸いすぎなどです。もし、万が一吐きそうなときは、自分でゴムを切り、口を開けて吐き出してください。そのためには、常に小さなはさみを持ち歩くことも必要です。その後は、再度自身でのゴム装着を継続していただきます。
口が開きませんので、歯の内側の清掃ができません。また、食物の繊維質が矯正装置やスプリントにひっかかったり腐敗したりして、口の中は大変不衛生な状態になります。虫歯や歯周病の悪化の原因になるだけでなく、手術後の傷に膿がたまったりただれたりして、骨が治らない場合も考えられます。清潔に保つには大変な努力が要りますが、歯肉の血液の循環を良くして、口の中をきれいにしておくのも治療の一つです。こまめに歯ブラシをして、毎食後と就寝前には清潔にするよう心掛けてください。術後10~14日後に抜糸を行います。このころまでの傷の治り具合、骨の位置が正しく保たれているかどうかが、後々の経過の分かれ目です。
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術後矯正、保定について
基本的には、手術前に歯並びを治してあるので、手術が済んだ時点では、上下の歯があるていど噛めるようになっているはずです。しかし、手術後にも歯並びをより安定したものにする術後矯正が必要になります。術後矯正のために、矯正歯科には退院後すぐに連絡を取り、指示に従って受診しましょう。
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チタンプレート除去手術について
この治療で使用された金属のスクリューやプレートは、人体に害がないとされているチタンでできています。経過中に折れたり緩んだりといった特別な異常がなければ、再手術を受けて撤去する必要はありませんが、将来、インプラントを入れたり義歯を入れたりする時期には、何らかの問題が生じるかも知れません。また、ごくまれにアレルギー反応が起こる場合もあります。定期的な経過観察、あるいは歯科医院への相談が必要です。また、CT・MRIを撮影する際には、歯にかぶせた金属と同様、ハレーション(金属が反射して筋状の線が出現する)の原因となります。また最近では金属プレートが挿入されていることで美顔器などが使用できない場合があります。除去を希望される際には、術後6カ月経過したころにご相談ください。
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手術延期の可能性について
顎矯正手術は基本的に健康な体の人が受ける手術です。しかしながら侵襲(しんしゅう)が大きい手術の結果、術後に気道閉塞などが生じて患者さんが死亡する事故が稀(まれ)に生じます(発生頻度不明 極めて稀)。健康な患者さんが顎矯正手術によって死亡する事故は避けなけばなりません。当院では患者さんの安全を確保するため、術後ICU(集中治療室)に入ることになります。ICUは重症患者さんを頻繁に受け入れることからICUが満床の場合、残念ながら手術は延期せざるを得ない場合があります。何年も前から予約していたにもかかわらず手術を延期されることにひどく憤りを感じられるかもしれませんが、患者さんの安全を確保するため、顎変形症患者さんは手術を延期、または待機できる患者さんと判断されることがあります。その際はできるだけ早期に再手術を行うよう誠心誠意対応いたします。
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他の医療行為との比較について(顎矯正手術のメリット・デメリットについて)
顎矯正手術は、上顎骨、下顎骨、またはその両方を動かす手術です。顔面骨の中央と下方が変化するため「顔が変わる」ことは絶対に避けられません。顔を変えたくないという方は、通常の歯科矯正治療をお考えください。特に上顎の手術では、鼻の形が変わることもご承知おきください。手術によって長年見慣れた自分の顔が変わることに耐えられない患者さんがいるのも事実です。一度行った手術を元通りに戻すことは不可能です。担当医と相談して、手術によるメリット・デメリットをお考えの上、ご選択ください。
顎矯正手術は噛み合わせを優先して行いますので、顔貌の変化は、ご本人にとって望ましいものになるかどうかは誰にもわかりません。手術前に期待されていた変化が、術後の実際の顔貌と違うかもしれませんし、むしろ悪化したと思われるかもしれません。手術に過度の期待はしないでください。
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手術前歯科治療の重要性について
上顎骨、下顎骨は歯科医学的に最も望ましいと考えられる位置に動かします。そのときに移動の指標となるのは「正しい噛み合わせ」です。手術前には矯正治療が必要ですが、噛み合わせが整っていないと手術はできません。また、痛みがあるような虫歯、埋もれた親知らずなどの治療が終わってないと、原則として手術は受けられません。
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術後の矯正とリハビリテーションの重要性について
手術によって得られた新しい口腔環境に適応するためには、術後の矯正と機能訓練(リハビリテーション)が重要です。これを怠ると、もとの位置に顎が動いてしまい(再発)、手術の効果が失われてしまいます。
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その他について
手術療法を選択する最終決定は、あなたの裁量です。この説明に同意したあとでも手術を辞退することができます。この治療法について不明な点や心配なことがありましたら、いつでも遠慮なく申し出てください。
LeFortⅠ型骨切り術(上顎)
下顎枝矢状分割術(下顎)
研究業績
論文業績
2023年
- ●第一第二鰓弓症候群に対して Staged approach の外科的矯正治療を行なった1例.
- 伊藤 久美子, 石井 かおり, 榎本 豊, 小倉 直美, 高橋 康輔, 伊藤 耕, 根岸 慎一.
- 日大口腔科学49(2) 125 、2023年6月
- ●横浜労災病院における周術期口腔機能管理患者の臨床的統計.
- 高橋康輔, 越後憲之, 鈴木雄祐, 田島麻衣, 有松真央, 河崎大樹, 長嶺園美, 小倉直美, 鈴木知恵, 亀井和利.
日本職業災害医学会雑誌 71(3) 96-100、 2023年4月
2022年
- ●A case of facial trauma and oral floor laceration by falcon.
- Kosuke Takahashi, Eda Takashi, Suzuki Yusuke, Tajima Mai, Yamazaki Fumie, Aoki Akinobu, Ito Ko, Ogura Naomi, Kamei Kazutoshi.
- Hospital dentistry and oral-maxillofacial surgery 34(2) 97-99 2022.
- ●下顎頭骨折に対する Lag screw を用いた観血的整復固定術について
- 高橋 康輔, 亀井, 和利, 鈴木, 雄祐, 枝, 卓志, 田島, 麻衣, 伊藤 耕, 近藤壽郎.
- 日本顎関節学会雑誌34 76-82 2022年8月
- ●インプラント埋入後10年目に生じたインプラント周囲歯肉癌の1例.
- 清水一, 山崎文恵, 柏俣怜於奈, 矢野輝雄, 高橋康輔, 田島麻衣, 伊藤耕, 佐藤毅.
- 埼玉医科大学雑誌49(1) 2022年8月
- ●Two pediatric cases of ameloblastic fibro-odontoma affecting the maxilla and mandible.
- Kosuke Takahashi, Yusuke Suzuki, Takashi Eda, Mai Tajima, Fumie Yamazaki, Yuki Takako, Ko Ito, Kazutoshi Kamei.
- Journal of Oral and Maxillofacial Surgery, Medicine, and Pathology 2022年7月
- ●下顎歯肉癌切除後に広範囲顎骨支持型装置によって咀嚼機能を回復した1例.
- 高橋康輔, 鈴木雄祐, 田島麻衣, 大村由季, 長濱英嗣, 枝卓志, 小倉直美, 伊藤耕, 亀井和利.
- 日本職業災害医学会雑誌70 203-207 2022年2月
- ●下顎角部の内外面にわたる周辺性骨腫の1例.
- 田島麻衣, 高橋康輔, 枝卓志, 伊藤耕, 亀井和利, 近藤壽郎.
- 日本口腔外科学会雑誌68(1) 36-41 2022年1月
2021年
- ●Intraocular pressure during robotic-assisted laparoscopic prostatectomy: a prospective observational study.
- Yuriko Kondo, Noriyuki Echigo, Takahiro Mihara, Yukihide Koyama, Kosuke Takahashi, Kenta Okamura, Takahisa
- Brazilian Journal of Anesthesiology (English Edition) 71(6) 618-622 2021.
- ●Complete response achieved with TS-1 in tongue squamous cell carcinoma; Report of a case.
- Takahashi Kosuke, Eda Takashi, Tajima Mai, Suzuki Yusuke, Watanabe Shun, Ito Ko, Ogura Naomi, Kamei Kazutoshi, Kondoh Toshirou.
- 日本口腔検査学会雑誌13(1) 61-64 2021年.
- ●Extraction of impacted mandibular third molar with cemental hyperplasia using buccal cortex osteotomy of the mandibular ramus.
- Shimizu Hajime, Ito Ko, Yamazaki Fumie, Takahashi Kosuke, Eda Takashi, Kondoh Toshirou.
- Journal of Oral and Maxillofacial Surgery, Medicine, and Pathology 33(2) 2021.
- ●Disappearance of Long-term Loss of Sensation after Removal of a Dental Implant- a Case Report.
- Takahashi Kosuke, Ito Ko, Eda Takashi, Nagahama Eiji, Suemitu Masaki, Watanabe Suguru, Tajima Mai, Yamazaki Fumie, Ogura Naomi, Suzuki Yusuke, Kamei Kazutoshi, Kondoh Toshirou.
- International Journal of Oral-Medical Sciences (Web) 18(3-4) 2020
2020年
- ●Repeated Live Imaging in the Temporomandibular Joint of an Anterior Crossbite Mouse Model Using a 7T Magnetic Resonance Device.
- Ito KO, Yamazaki F, Nogami S, Takahashi K, Kondoh T, Goss A.
- In Vivo 34(1) 2020
- ●MicroRNA-204 regulates osteogenic induction in dental follicle cells.
- Ko Ito, Risa, Tomoki, Naomi Ogura, Kosuke Takahashi, Yugo Kato, Alastair Goss Toshirou Kondoh.
- Journal of Dental Sciences .15(4)2020
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