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顎関節症(がくかんせつしょう)とは

顎関節症(がくかんせつしょう)とは

顎の関節や周囲の筋肉の痛み、雑音、口が開きづらいなどの症状を顎関節症といいます。 右の図は、顎の関節を横から見た断面図です。耳の穴のすぐ前に指を当てて口を開けると。下顎頭(C)が動くのが分かります。側頭骨(T)にあるくぼみと、下顎頭(C)の間には、関節円板(D)とよばれる軟骨のクッションがあり、これが顎の動きを滑らかにしています。関節円板(D)の位置がずれてしまっている方では、口を開け閉めするときに「ガクガク」「ジャリジャリ」などの音がしたり、口が開きづらくなったりします。

診断は

臨床検査、レントゲン検査に加え、必要があればMRIという精密検査を行って総合的に診断します。また当科では、直径1.5mmの微細な内視鏡を用いた検査を外来局所麻酔下で行っています。

治療は

初期治療として、まず「スプリント」とよばれるマウスピース(右上図)を用いた治療を行います。これは顎関節に過剰な負担がかかるのを防ぎ、また顎の筋肉のバランスをはかる効果があります。 その後、患者さんの症状に応じて、関節の洗浄療法、内視鏡下での手術、関節形成術などを行うこともあります。