中央リハビリテーション部
診療科からのお知らせ/コラム
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ご挨拶
運営方針
急性期リハビリテーションの効果と重要性は様々な疾患や重症病態において示されています。脳卒中や整形外科疾患、心筋梗塞、心不全、肺炎、呼吸不全、外科周術期、がん、末梢動脈疾患などの各種疾患に対するリハビリテーションの提供が必要であり、また治療場面においてはICUなどの集中治療場面からのリハビリテーション実施も重要とされ、患者さんの予後を左右する一つの手段となっています。そういった背景を踏まえ、中央リハビリテーション部では以下の4項目に重点的に取り組んでいます。
(1)疾患や治療時期に応じた安全で質の高いリハビリテーションの提供
(2)セラピストの専門化推進
理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の専門性から更に踏み込んだ脳血管疾患・運動器疾患・呼吸器疾患・心大血管疾患等、疾患別に必要とされる専門知識と技術の研鑽。また、認定理学療法士・作業療法士、心臓リハビリテーション指導士、三学会合同呼吸療法認定士、糖尿病療養指導士などの資格取得と必須研修(がんのリハビリテーション研修など)の受講。
(3)病棟・病室からの早期リハビリテーション介入
(4)365日リハビリテーション提供体制
施設基準
- 脳血管疾患等リハビリテーションI
- 運動器リハビリテーションI
- 呼吸器リハビリテーションI
- 心大血管リハビリテーションI
- 廃用症候群リハビリテーションI
- がんリハビリテーション


スタッフ数
- 医師:2名
- 理学療法士:26名
- 作業療法士:10名
- 言語聴覚士:5名

有資格者
| 認定理学療法士 | |
|---|---|
| 運動器 | 1名 |
| 脳血管 | 2名 |
| 循環器 | 3名 |
| 呼吸器 | 4名 |
| 集中治療 | 1名 |
| 地域ケア会議促進リーダー | 2名 |
|---|---|
| 介護予防推進リーダー | 3名 |
| 認定作業療法士 | 1名 |
| 3学会認定呼吸療法認定士 | 12名 |
| 心リハ指導士 | 6名 |
| 心不全療養指導士 | 3名 |
| 循環器病予防療養指導士 | 2名 |
| 糖尿病療養指導士 | 2名 |
| 両立支援コーディネーター | 3名 |
所属学会
- 日本理学療法士協会
- 認知神経リハビリテーション学会
- 日本作業療法士協会
- 日本摂食・嚥下リハビリテーション学会
- 日本言語聴覚士協会
- 日本手外科学会
- 日本心臓リハビリテーション学会
- 日本ハンドセラピィ学会
- 呼吸ケアリハビリテーション学会
- 日本高血圧学会
- 日本集中治療医学会
チーム医療
- 呼吸ケアチーム(RST)
- 栄養サポートチーム(NST)
- 認知症ケアチーム
- 糖尿病ケアチーム
地域住民の方へ講演・啓蒙活動
下記のテーマで出張市民講座を定期的に開催しています。
- 「認知症とその予防」
- 「高齢者の転倒予防」
- 「糖尿病の運動指導」
- 「最近ムセませんか? 嚥下障害発見と予防対策」
- 「心臓病・動脈硬化を予防しよう ~運動の重要性と実施方法について~」
横浜市心血管疾患対策推進事業への参画
横浜市は2019年10月より心血管疾患患者の罹患後の再発・重症化を予防することを目的に市内7エリアで心臓リハビリテーション強化指定病院を指定し、心臓リハビリテーションの提供体制の確立や地域連携の構築を進めることになりました。当院は港北区及び都筑区を担当する心臓リハビリテーション強化指定病院となっております。
心臓リハビリテーションは心疾患罹患後の急性期から始まり、再発予防、心不全の重症化予防を目的として、運動療法、服薬、食事管理、生活指導、社会復帰支援、カウンセリングなどの様々な側面から取り組む「総合的なプログラム」です。多職種から心臓リハビリテーションでの取り組みと急性期から回復期、医療施設以外のスポーツジムなどを含めた地域での包括的な「連携」と「継続支援」が重要なカギとなります。
当院循環内科・心臓血管外科・リハビリテーション科・看護部・薬剤部・栄養管理室・地域連携室等で心臓リハビリテーションの認知拡大を目指して、市民や医療関係等に対する啓発活動などを行ってまいります。
診療実績
2024年度 新規患者 内訳
リハビリテーション職
理学療法士
当院の理学療法部門は以下の4チーム(運動器・脳血管・心リハ・呼吸/がん)に分かれており、専門的な理学療法を提供しています。
運動器
運動器疾患チームでは、整形外科疾患に対する専門的なリハビリを提供しています。特に、脊椎疾患、人工関節置換術前後、骨折などの外傷に対するリハビリを多く取り扱っているのが特徴です。
患者様一人ひとりの状態や目標に合わせ、理学療法士・作業療法士が個別にプログラムを作成し、早期回復と社会復帰を支援し、医師や看護師との連携のもと安全かつ効果的なリハビリを心がけています。また外傷などの通院でのリハビリが 必要な方は、退院後も外来リハビリを実施しています。

脳血管
脳血管チームでは、脳血管疾患(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血など)、中枢神経疾患(脳腫瘍・脊髄疾患)、神経疾患(ギランバレー症候群・多発性硬化症など)、神経筋疾患(パーキンソン病・重症筋無力症・脊髄小脳変性症など)によって引き起こされる機能障害や能力低下の回復を目指しています。
発症直後の状態が不安定な時期は生命維持が最優先されつつも、早期からのリハビリが機能回復に大きく影響すると言われています。
また当院では、神経筋疾患の治療にロボットスーツHALⓇを導入しています。
詳しくはこちらをご参照下さい。

心リハ
心臓リハビリテーションは、急性心筋梗塞、心不全、急性大動脈解離、心臓手術後などの疾患を対象としています。そのような疾患をもつ患者さんが快適な日常生活や社会復帰して疾患の再発や再入院を予防することを目指す包括的なプログラムとなります。運動療法だけでなく、患者教育や生活習慣指導なども行うため、医師・看護師・薬剤師・管理栄養士・ソーシャルワーカーなど多職種でサポートしていきます。 また認定理学療法士(循環)や心リハ指導士の資格保有者が多数在籍しており、定期的に症例検討会を開催しています。

呼吸器/がん
呼吸器・がん疾患チームでは、呼吸器疾患及び消化器外科疾患に対する専門的なリハビリテーションを提供しています。特に、呼吸器外科や消化器外科の周術期における患者様に対しては、術前・術後の早期介入を行い、早期退院・機能回復・ADL改善を目指したリハビリを実施しています。また、呼吸器内科領域では、肺炎・COPD・間質性肺炎の急性増悪症例にも対応している点が特徴です。
呼吸リハビリでは、トリフローなどの自主トレ機器も導入し、手術後の肺合併症の予防や呼吸機能の早期回復を目指しています。さらに、医師・看護師・臨床工学技士などからなるRSTチームとの連携にも力を入れ、チーム医療の促進に取り組んでいます。

作業療法
作業療法は「心と体の働きを回復することや今の状態を保つこと」です。病気や怪我などによって、食べる動作やお風呂に入ること、仕事を行うこと、料理や買い物を行うことが難しくなってしまいます。そういった方を対象に、その人が、その人らしく生活できることを目指して一人ひとりに寄り添って作業療法を行います。
(日本作業療法士協会ホームページより引用、一部抜粋)

上肢機能や日常生活に対する作業療法
患者さんの困っている動作を伺いながら、手の機能の訓練を行います。手の麻痺や感覚障害の方へは、様々な道具などを用いて手の機能を回復します。また病気により日常生活が困難な方へベッドから起きる練習や着替えの練習、トイレ動作の練習などの日常生活動作の練習を行い、その人が送りたい生活に向けて関わっていきます。
大ペグを使用した
上肢機能訓練
PSBを使用した
食事動作訓練
IVESを使用した
上肢機能訓練
トイレ動作訓練
高次脳機能障害への作業療法や復職支援
脳梗塞や脳出血といった脳の病気や交通事故などによる脳の損傷が原因で、高次脳機能障害という、記憶、注意、感情、行動などの機能低下が生じることがあります。そのような方々に対して、記憶や注意に対する評価や機能訓練を行います。
復職や運転の再開に向けても、その人の仕事の内容を踏まえて訓練などを行います。
高次脳機能訓練
パソコン操作訓練
認知症患者さんへの支援
高齢化の進展に伴い、認知症と診断される方々も増加しています。そのため当院の作業療法部門では、患者さん自身が元の生活で好きな事や趣味を継続できるように専門職チームと協力して支援をしています。その中で好きなことを作業療法で用いて作品作りなどを行っています。


実際の作品
乳がんと関節リウマチ患者さんへの支援
当院で手術した乳がん患者さん向けに、術後のリハビリテーションについてパンフレットを作成し、在宅での自主トレーニングが継続できるように工夫をしています。
また、関節リウマチの患者さんに対しては、手の変形予防を目的に自主トレーニング用のパンフレットを作成しています。関節に負担をかけないような日常生活動作の工夫やスプリントといった簡易的な手の装具を作成し、変形予防を図っています。
乳がんパンフレット
リウマチパンフレット
手指対立スプリント
学術及び技術向上への取り組み
当部門では、質の向上を目的にカンファレンス開催や月1回各スタッフ持ち回りで症例検討会を行っています。また、スタッフ同士が相談しやすい職場環境作りに取り組んでいます。また新人教育にも力を入れており、特にスタッフのキャリア形成として学術発表支援や外部の勉強会支援、実習生の受け入れも積極的に行っています。
各チームの取り組み
隔週でチーム内カンファレンスを行い、質の向上・情報共有を行っています。
言語聴覚士
言語聴覚療法とは
様々な要因(病気やケガ等)によって、言語などのコミュニケーションに必要な機能や、食べる機能に障害をきたすことがあります。言語聴覚療法とは、話すことや食べることへの障害に対し機能回復やコミュニケーション手段の確保を患者さんと共に目指します。
対象
(1)高次脳機能障害(失語症など)
高次脳機能障害には、失語症、記憶障害、注意障害、失行・失認、遂行機能障害などがあります。種々の検査を行って問題点を明らかにし、患者様やご家族に症状をご説明した上で、障害そのものを改善する訓練や代償法の指導および家庭や職場などの環境調整を行います。
(2)構音障害
麻痺や筋力低下によって唇や舌がうまく動かせなくなり、発音が悪くなります。唇・舌の筋力トレーニングや相手に伝わりやすい話し方、発音の指導を行います。
(3)摂食嚥下障害
飲食物がうまく飲み込めなくなると、低栄養や誤嚥性肺炎の原因になります。飲み込みを改善する訓練だけでなく、他部署とも連携し、X線を使った嚥下造影検査(VF)や内視鏡検査(VE)を行って、嚥下障害のメカニズムや安全に食べることのできる最適な姿勢や食事形態を探り、訓練に結びつけ、安全な栄養手段の確保を目指します。当科では、上記の画像検査を年間250件前後、実施しております。
言語訓練
摂食嚥下訓練

患者さんへ
当院でリハビリを希望される場合
基本的に入院中の患者さんが中心となります。入院中にご希望の方は、主治医にご相談ください。
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診療科
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- 歯科口腔外科・口腔内科
- 中央リハビリテーション部
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部門
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センター



中央リハビリテーション部では、多職種チームによる急性期リハビリテーションに取り組んでいます。
高度・急性期医療を担う当院中央診療部として、年間約5,800名の方にリハビリテーション医療を提供しています。リハビリテーション科医師をはじめ、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、看護師、薬剤師、管理栄養士、臨床工学技士、歯科衛生士、医療ソーシャルワーカー等、多くの専門職が連携し、チーム医療を推進しています。
疾病発症や手術直後の早い時期からリスク管理に配慮し、疾患の病態に応じて生じうる障害や合併症を可能な限りの予防することに努めています。こうした急性期からの取り組みが患者さんの良好な機能・能力回復に繋げることができると私達は考えています。