令和6年1月より神経・筋疾患の治療にロボットスーツHAL®を導入いたしました。
HAL🄬(Hybrid Assistive Limb)とは?
ロボットスーツHAL🄬(以下HAL)は、疾患により傷害された歩行機能を改善するために開発された医療機器です。人が動こうとしたときに発生する生体電気信号を読み取って必要な動きを補助してくれるため、筋力が低下して歩行に介助が必要な方でも実際に歩く練習ができます。装着者は、自らの力で歩いている感覚を得ながら歩く練習を繰り返すことで、治療効果が得られます。HAL🄬は世界で初めて医療保険の適用が認められたロボット治療機器であり、日本では緩徐進行性の神経・筋10疾患において保険適用が承認されています。
対象疾患(10疾患)
・脊髄性筋萎縮症 | ・封入体筋炎 |
・球脊髄性筋萎縮症 | ・先天性ミオパチー |
・筋萎縮性側索硬化症 | ・筋ジストロフィー |
・シャルコー・マリー・トゥース病 |
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・遠位型ミオパチー | ・遺伝性痙性対麻痺 |
HAL🄬の概要と効果
HAL🄬は、身体に貼り付けた電極から取得した生体電気信号と、重心や関節角度などの運動情報を瞬時に処理し、自然なタイミングでパワーユニットを駆動させて歩行を補助してくれます。人の脳から「動かしたい」という自発的な信号指令が、脊髄や末梢神経を介して筋骨格系に伝わり動くだけでなく、実際に「動いた」という感覚を再び人の脳へ戻すことが、機能改善促進の重要なポイントとなります。HAL🄬を装着して定期的に歩行練習を行うことで、HAL🄬を外した後の歩行改善効果が期待されます。
適応サイズ__(HAL🄬Mサイズ使用)
当院で導入しているHAL🄬は医療用下肢タイプMサイズ1機のみであり、サイズ適用に制限があります。
・適応身長(目安) : 160~175cm
・体重: 40~100kg
・大腿長: 38.0~41.0cm
・下腿長: 37.0~41.0cm
【注意事項】HAL🄬が使用できない場合
・身体サイズが合わない、著しい骨粗髭症・下肢変形・拘縮がある場合
・皮膚の疾患等により電極の貼り付けができない場合
.妊娠中の女性、心臓ペースメーカー装着者
・認知症、高次脳機能障害、感覚障害が重度の場合
- ・関節をご自分で動かすことが困難、明らかな不随意運動がある場合
- ・その他、医師が適応外と判断した場合
お問い合わせ
当院でのHAL🄬リハビリテーションをご希望の方は、脳神経内科医師・リハビリテーション科医師による診察が必要となり、受診の際にはかかりつけ医の紹介状が必要となります。
詳しくは、横浜労災病院 脳神経内科外来までお問い合わせ下さい。
電話番号: 045-474 -8111(代表)