手術実績:前立腺肥大症
手術実績:前立腺肥大症(2021年度 TUR-P:11例 HoLEP: 26例)
排尿困難、残尿感、尿の勢い低下が主な症状です。トイレの所要時間が長くなったり、残尿感が生じます。通常はまず、内服薬で治療を開始します。内服薬で効果が不十分であったり、尿が出なくなった経験があったり、膀胱結石を合併している場合には経尿道的手術で前立腺を切除する治療を行っています。
重症度判定
日本泌尿器科学会の判定基準により判定しています。
重症度 | 1. 症状 | 2. QOL | 3. 機能 | 4. 形態 |
---|---|---|---|---|
I-PSS score | QOL score | Qmax 残尿量 | 前立腺体積 | |
軽 症 | 0~7 | 0,1 | ≧15ml/sかつ<50ml | <20m l |
中等症 | 8~19 | 2,3,4 | ≧5ml/sかつ<100ml | <50ml |
重症 | 20~35 | 5,6 | <5ml/sまたは≧100ml | ≧50ml |
軽症 : 軽症3~4項目 or 中等症 1項目
中等症 : 重症1項目 or 中等症2項目
重症 : 重症項目が2以上
治療方針
まず、内服薬で治療を開始します。内服治療で効果が乏しい場合、手術の適応を検討し手術をお勧めします。
前立腺重量に関係なく、手術は全て経尿道的に内視鏡下で行います。手術にあたり前立腺が大きく輸血の可能性がある場合は、あらかじめ自己血を採取していただき、自己血輸血を行います。
内服薬治療が有効だった方や、手術を希望されない方は、近在の泌尿器科専門開業医に紹介し、そちらで内服治療を継続していただくことにしています。
2010年よりホルミニウムYAGレーザーを導入し、HoLEP(経尿道的ホルミニウムレーザー前立腺切除術)を開始しています。前立腺が小さい場合には従来のTUR-Pで短時間に手術を行い、前立腺が大きい場合にはHoLEPにて手術を行うなどそれぞれの患者様にあった手術療法を選択しています。
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