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心臓植込み型電気的デバイス 条件付きMRI対応デバイスについて

条件付きMRI対応デバイスについて
条件付きMRI対応デバイスについて

従来ペースメーカー植込を受けた患者さんはMRI検査を受けることが出来ませんでした。しかし最近では条件がそろえばではありますがMRI検査が可能な機種(条件付きMRI対応ペースメーカー)が使用可能となりました。当院においても現在では基本的にMRI対応の機種を使用していますが、すべての機種で可能なわけではないので機種の選定に関しては主治医と相談してください。 また、MRI対応となるのは本体・リードすべてがMRI対応でかつ認可を受けた本体とリードの組み合わせが使用されていることが条件となってます。そのため、元々古い機種が植え込まれている患者さんについてはMRI対応となりません。ただし、元々植え込まれている本体やリードが後日MRI対応として追加承認される場合があり、その場合には対応になる場合があります。その際にはペースメーカー外来などで対応となったことの説明をさせていただきます。

条件付きMRI対応ペースメーカーの植込みを受けた場合のMRI検査を受ける際の注意点

条件付きMRI対応ペースメーカーはMRIによるリスクが生じなくなるように設計をして作られており、繰り返すテストにより安全性の確認が行われているデバイスです。まず問題が起こることはないはずですが、リスクが完全に否定はできないため、MRIが本当に必要かどうか主治医の先生とよく相談してください。 MRI撮像の条件を満たしているかどうかの最終判断は検査当日にデバイス管理医師(循環器科医師)によって行われます。検査が可能かどうかの判断のために

・ペースメーカー手帳
・条件付きMRI対応ペースメーカーカード(発行依頼書の記入・提出が必要です)

の二つが予約時と検査当日に必須になりますので基本的に運転免許証と同様に常に携行してください。これを忘れますと当日の検査は原則として行えません。また条件が合致しない場合、当日の検査が中止になる場合がありますのであらかじめご了承ください。また、ペースメーカーのチェックや設定変更などが必要なため通常のMRI検査よりも時間がかかることもご了承ください。

条件付きMRI対応デバイスについて

上記のように設定変更などが必要であるため、どの病院でもMRI撮像が出来るわけではありません。認定を受けた施設のみで検査が可能です。もちろん当院ではトレーニングを受け認定されたデバイス管理医師、臨床工学技士、MRI技師、放射線科医師がそろっておりますので検査が可能になっております。