MENU

心臓植込み型電気的デバイス デバイスの電気機器の影響について

電気機器の影響について
電気機器の影響について

ペースメーカーは心臓で発生している電気信号を感知し心臓が動いているかどうか、不整脈が出てないかどうかを判断します。従って電気器機により余分な電気信号(ノイズといいます)がペースメーカーに入り込んでしまった場合、ペースメーカーは心臓が働いていると勘違いし休んでしまします。しかしこれが起こっても壊れてしまうわけではありませんのでノイズの影響がなくなれば正常作動に戻ります。何か異常を感じた場合(起こりえることとしてはペースメーカーが休んでしまし働かなくなりますので治療前の徐脈の状態に戻ってしまいめまいなどが生じる可能性があります)はその場から動いてもらえれば元に戻ります。従って過剰に心配する必要はありませんが、以下のことに注意するとより安全であると考えられます。
なお、植込み型除細動器の場合はノイズを不整脈と完治し治療(電気ショック)を行ってしまうことがあり得るため、ペースメーカーに比べれば注意が必要です。

携帯電話に関しては、患者さん本人でも15cm以上(2013年に従来の22cmより変更になっています)離して使用すれば問題がありません。着信待ち状態で植え込み側の胸ポケットに入れることは避けてください。PHSや電話のコードレス子機は全く心配ありません。避けなければならない機械は、低周波治療器(筋肉がチクチク痛くなるもの)、素手で持つタイプの電気ドリル・のこぎり・研磨機、電磁調理器、IH炊飯器(フタを開けた状態がいけません)、全自動麻雀卓です。自動車のエンジンをかけた状態でボンネットをあけてエンジンルーム中を覗き込むようなことも避けてください。スマートエントリーシステムを持つ自動車ではキーが存在しない状態で車内に残ることは避けてください(自動車がキーを検索するときに強い電波を発するためです)。店舗見かける万引き防止用ゲートには注意をお願いします。真ん中をすばやく通過すれば問題ありませんが、その付近に立ち止まることは避けてください。空港の金属探知ゲートではペースメーカー手帳を提示して、ペースメーカー植込を受けていることを伝えてください。病院での医療機器(CT・MRI・電気メスなど)にも避けなければならないものもありますが、その使用が必要ならばペースメーカーに一時的に調整を加えることにより使用可能になることもあります。ご相談ください。また、職場が電磁波の影響を受ける恐れの高い環境(無線機や配電盤・モーター・発電機など)である場合には、職場の電磁環境調査を行う場合もあります。その他の事項についても疑問がありましたらご相談ください