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使用機器について CARTO(カルト)システム

CARTO(カルト)システム
CARTO(カルト)システムとは

カテーテル・アブレーション治療施行時に、アブレーション用電極カテーテルの心臓内の位置を三次元的に表示させる画期的な医療機器です。カテーテル検査室の患者さんの横たわるベッドの下に磁場を発生させる特殊な磁石が取り付けてあります。電極カテーテルの先端には磁場のセンサーがあり、三角測量の原理で電極先端の位置を三次元的にコンピューターが認識することができます。例えて言うならばカーナビ(GPS)を数mmの精度にしたようなものです。同時に電極カテーテル先端から記録した心臓内の電気信号もコンピューターで処理され、コンピューター・ディスプレイの三次元像上に表記されます。このシステムを用いることにより、以前には解明できなかった複雑な不整脈の仕組みがわかるようになりました。常に電極カテーテルの先端の位置がディスプレイ上に現れていますので、安全にアブレーションできるようにもなりました。また、レントゲン透視をあまり用いなくてもカテーテル先端の位置がわかるので、患者さんや術者のレントゲン被爆を最低限に軽減することも可能です。
このシステムを適切に扱うには医師や技師の熟練した技術が必要なため、このシステムが導入されている医療機関は全国でも限られています。