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重要なお知らせ

心臓血管外科の詳しい情報

主な検査・医療機器

人工心肺装置・補助人工心臓・自己血回収輸血装置・凍結冷凍手術装置・電気メス・超音波メス・大動脈バルーンパンピング・除細動器・経食道超音波診断装置・24時間心電図解析装置

心臓・血管の病気とその手術

心臓の病気
病名 症状 手術
狭心症 心臓自体の動脈が狭くなり、心臓の筋肉へ血の廻りが悪い。 バイパス手術
弁膜症 心臓弁の開閉に支障がある 弁置換・形成術
先天性奇形 穴が開いてるなど構造に異常がある 根治手術
血管の病気
病名 症状 手術
動脈瘤 動脈が膨らみ破裂する 人工血管置換術
動脈解離 動脈に亀裂が入り破裂する 人工血管置換術
動脈閉塞 動脈が閉塞し足や手が腐る バイパス術
静脈瘤 足の静脈が膨らみ蛇行する レーザー焼灼術(当科)、ストリッピング術(形成外科)。 ただし、外来は形成外科静脈瘤専門外来を受診して頂きます。

設備と病室

手術料・その他

手術費用は諸制度により減免されます。

心臓弁膜症の場合

Aさんの例では、費用概算は健康保険3割負担で約170万円と見込まれました、更生医療を申請したいと考え、身体障害者手帳(心臓機能)を持っていなかったので、障害者認定の診断書を医師に書いてもらい、両方を申請した結果、 所得に応じた自己負担は「23,100円+食事代 」で済みました。

狭心症や大動脈瘤の場合

Bさんの例では、費用概算は健康保険3割負担で約150万円と見込まれました。手術前では身体障害者の等級に該当せず、更生医療の申請は出来ませんでしたが、そこで高額療養費貸付制度を利用した結果、一般課税世帯の計算で「123,400円+食事代」の負担で済みました。

更生医療について
  • 18歳以上の身体障害者手帳(心臓機能障害)を持っている方が対象、所得に応じ自己負担。
  • 入院・手術前に申し込み、決定まで時間的余裕が必要。
  • 身体障害者手帳をお持ちでない方は、 該当するか確認の上、同時申請。
  • 申請窓口は住民票のある市区町村役場(福祉事務所・福祉保健センター等)。
高額療養費について
  • 世帯所得に応じ自己負担が異なるが、一定額以上は還付される。
  • 貸付制度もあり、利用すれば一部負担相当額だけで済む。
  • 加入する医療保険によって異なり、確認が必要。
手術後の身体障害者認定について

以下の手術を受けた方は、新たに身体障害者(1級)の認定を受けることができます。

  • 恒久的ペースメーカーを移植した場合
  • 人工弁置換術をおこなった方
  • 体内埋め込み型除細動器を移植した方

上記以外の手術の方は身体障害者には該当しません(弁形成術、バイパス移植術等)。 手術後速やかに市区町村役場へ申請してください、手帳の交付日は申請日となります。

下肢静脈瘤に対するレーザー治療開始について(静脈瘤専門外来)

(むくみ、だるさ、こぶなど、悩み多い下肢静脈瘤に対するレーザー治療(保険適用)に高い期待)

下肢静脈瘤をご存知ですか?

下肢静脈瘤は、ひざの裏、ふくらはぎ、太ももの内側を通っている血管(静脈)がうっ血する病気です。
血管(静脈)がぼこぼこと瘤(こぶ)のようにもり上がったり、むくんだり、皮膚が褐色になったりします。
自覚症状としては、こむらがえりや下肢のだるさなどを感じることが多く、40歳以上の女性や立ち仕事の男性に多く発症するのが特徴です。

下肢静脈瘤治療

これまで下肢静脈瘤治療は、ストッキングによる圧迫療法、ストリッピング手術治療が中心でしたが、近年5mm程度のキズで身体への負担が非常に少ないレーザー治療が開発されました。

レーザー治療について

レーザー治療とは、体の中にある血管(静脈)に非常に細い管をいれ病気の箇所にレーザーを当て、熱で血管(静脈)の壁を焼き、血管(静脈)を閉じる治療を言います。

当院の治療について

平成26年1月より下肢静脈瘤に対する局所麻酔科でのレーザー治療を開始しております。 平成28年12月からより高性能の1470nm【保険収載最新機種】にレーザー機器が更新されました。さらにレーザーファイバーも改良され、近接した直線状のみを焼灼した従来ファイバーより、360度全周性にむらなく血管を焼灼できるファイバーになりました。術後の疼痛や皮下出血が非常に軽減されるようになりました。高齢の患者さんや各種併存疾患がある患者さんにも局所麻酔手術ですので、低侵襲な手術治療となります。1泊2日の短期滞在入院治療となります。キズが小さく、身体への負担が少ない治療と治療後の痛みを和らげることを同時に行うことで、より患者さんにやさしい治療と考えています。

写真1 レーザー機器本体

写真2 ラディアル2リングファイバー

写真3 レーザー焼灼イメージ

特徴

当院は心臓血管外科、形成外科が協力してレーザー治療の体制を整えていることが大きな特徴の一つです。診察・検査をしまして、レーザー治療が難しい場合でも形成外科による手術治療を行うことも可能です。 心臓血管外科・形成外科、お互いが診療技術を最大限に発揮できることが当院の特徴ですので、下肢静脈瘤の重症度に関係なく患者さんにやさしい、質の高い治療に興味がありましたら、どうぞお気軽にお問合せください。