手術実績:腎細胞癌
手術実績:腎癌
(2021年度 ロボット支援下腎部分切除術:25例 腹腔鏡下腎摘除術:13例 開腹術:0例)
腎細胞癌は古典的な症状は血尿、側腹部腫瘤などですが、近年は腹部超音波検査などによって早期発見される方が大半です。確定診断のため、造影剤を使用したCT検査やMRIを施行し手術適応を検討します。通常、早期発見によって生命予後は良好です。
腎細胞癌に対する手術は原則として腹腔鏡又はロボット支援下手術で行っています。
小さい癌(径7cmぐらいまで)
腎臓の温存可能な部位や大きさの場合(通常4cm以下、4〜7cmでも画像上部分切除が可能な場合)には健常部の腎臓の大半を温存するロボット支援下、腎部分切除術を積極的に行っています。腎臓が片方しかないような症例でも腎機能の温存が可能です。小さい癌でも腎臓の内部に存在する癌の場合には、腹腔鏡下腎摘除術を行います。
大きい癌 (径7cm以上)
標準治療として腹腔鏡下腎摘除術を行います。また、7cm以上でも画像上部分切除が可能な場合にはロボット支援下、腎部分切除術を積極的に行っています。
大きい癌(周囲の臓器や大血管まで浸潤しているような癌)
開腹手術での腎摘出術を基本的に行います。完全摘出を最重要視しており、進行癌でも可能な限り摘出を目指します。下大静脈に進展している場合には、血管外科・消化器外科の合同で下大静脈も含め切除し、人工血管に置換する方法を行います。
術後の治療法
有転移症例にはソラフェニブ・スニチニブ・アキシチニブ・テムスロリムス・エベロリムスといった分子標的薬剤やニボルマブ、イビリムマブといった免疫チェックポイント阻害薬の投与を行っていきます。
そのほか、 インターフェロン・インターロイキンの投与や放射線照射をお勧めすることがあります。
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