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お知らせ

 第55回 日本膵臓学会大会において、医師と協働して発表しました!

私は外来(救急救命センター外来)所属の看護師として、現在は内視鏡センターで勤務しています。近年の内視鏡検査の高度複雑化と件数増加に伴い、検査室のスケジュール調整に悩みながら毎日多くの検査介助に従事しています。

 

この度20247月に日本膵臓学会大会(宇都宮)に参加し、演者として学会発表を経験しましたのでご報告いたします。

 

学会には10年前に参加したのが最後で、家庭を持ってから再度学会に参加する機会があるとは考えていませんでした。昨年度に消化器内科部長から、「日々の私たちの取り組みを発表できる場がある」と伺い、個人としても内視鏡室にとってもプラスになるのではないかと考えて、学会参加を決めました。

 

プログラムは「胆膵内視鏡室の効率的な運用、リスクマネージメントと課題」というテーマでした。1部屋しかない内視鏡TV室(透視装置下に内視鏡治療を行う部屋)で、年間1000件以上、内200件程の当日緊急オーダーを柔軟にかつ安全に行うことを目指して毎日試行錯誤している私たちに合っているテーマであり、医師だけでなく看護師を含めたコメディカルに開かれたセッションでした。

 

消化器内科部長の指導のもとで抄録を作成、登録しましたが、プログラムが発表されると看護師の発表者は私以外おらず、当初は不安に感じることも少なくありませんでした。それでも発表に向けて、消化器内科部長や共同演者となった先輩看護師と12か月前から少しずつ相談を重ね、修正作業を繰り返しながら院内で予演会(予行演習)を行うなど準備を行っていきました。先生にはスライドの作り方、スピーチの基本から想定される質疑応答などを細やかにご指導頂き、些細なことにも優しく相談にのって下さいました。

 

本番に強い私でしたので実際の発表の7分間はあっと言う間でしたが、発表後の質疑では多くの他施設の方から質問を頂いたり、プログラム終了後も会場の外で質問や称賛の声を頂くなど、私たちの発表に興味を持って頂けたことを非常に嬉しく思いました。普段、目の前の検査・内視鏡看護に必死で、客観的に自分たちの取り組みを評価することができていませんでしたが、他施設と比較しても、限られたハード面、人員で多くの検査を安全面に配慮しつつ行えていると再認識し、毎日の苦悩が報われたように思います。また、他施設の取り組みや課題などの発表を聞くことで、私たちの職場で参考にできること、導入できそうなことなどを考える貴重なきっかけになりました。学会が終わってからは緊張から解放され、現地で頂いた宇都宮餃子とビールは最高のご褒美でした。

 

お忙しい中、取り組みの成果の検証としてアンケート調査に協力して下さった関連病棟の看護スタッフの皆様、共同演者として一緒に発表準備から当日まで参加してくれた先輩看護師、企画段階から発表まで丁寧に指導頂いた消化器内科部長、そして、平日に私たちを学会参加させるために現場で穴を埋めて業務に当たってくれたスタッフの皆様に感謝いたします。