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メール相談から学ぶコロナ感染拡大時におけるメンタルヘルス(第13回)2020年11月9日

病院からのお知らせ

勤労者メンタルヘルスセンター長  山本晴義

事例 友人が「死にたい」と言っていて心配です。

(相談者 男性 50代 製造業)

【相談メール】

昔からの友人についての相談です。小さな会社の経営者なのですが、新型コロナウイルスの影響で業績が悪化し、自分の資産を切り売りしてまで会社を支え、社員に給与を支払っているようです。しかし、それも限界にきているようで、「社員に申し訳ない」「死にたい」と口にするようになりました。どう接すればいいのでしょうか?

【回答メール】 

「死にたい」という言葉を口にしている時は、注意が必要です。後回しにせず、すぐに話を聞いてあげてください。そのうえで「よく話してくれたね」と、相談してくれたことに感謝の姿勢を示しましょう。

相談する人は、「この人なら聞いてくれるだろう」「この人に聞いてもらいたい」と思ったからこそあなたに話しているのです。そのことをよく理解してあげてください。

相談を受けると、自殺を踏みとどまらせたい一心で色々と言ってしまうものですが、逆効果になることもあります。基本的には、本人が話したいことを黙って聞く姿勢を取りましょう。一緒に同じ時間を過ごすことが重要で、あなたの寄り添う態度によって、相談者の気持ちも落ち着いていくでしょう。

もっとも、あなた自身がすべてを背負い込む必要はありません。話を聞いたうえで、なるべく早くメンタルの専門医(精神科医や心療内科医)の受診を勧めてください。

この時「強制」はNGです。あくまでも本人のペースに合わせながら、専門家に話をすることの必要性を説明してください。

それまでの過程で、相談者が「受け止めてもらえた」と感じていれば、あなたの提案にも応じてくれるはずです。その際、厚労省の「こころの耳」(http://kokoro.mhlw.go.jp)の相談窓口の利用を勧めても良いでしょう。

【対応のポイント】

新型コロナウイルスの影響により、経済的な事情によって窮地に立たされる方は少なくありません。誰にも相談できず抱え込んでしまうこともある中、今回の相談の場合は幸いにも話を聞いてくれる人がいるようです。金銭の援助など“経済的サポーター”の役割は確かに大切で、行政機関が様々な支援措置を講じています。同時に、一緒にいると安心でき心が落ち着く“精神的サポーター”の存在は、メンタルヘルスの世界では非常に重要なのです。

※ 実際に送られてきた相談メールを参考に、相談者のプライバシーを考慮して作成しています。

勤労者こころのメール相談(mental-tel@yokohamah.johas.go.jp)

勤労者メンタルヘルスセンター山本晴義センター長(心療内科医)が自らお答えするメール相談です。年中無休の24時間、無料でお受けしており、24時間以内にご返信いたします。

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登録日:2020年11月09日

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