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重要なお知らせ

リウマチ・膠原病センター

診療科からのお知らせ/コラム

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診療科紹介

リウマチ科・膠原病内科は、関節リウマチや全身性エリテマトーデスなどの全身性自己免疫疾患の診断、治療を行っています。
自己免疫疾患とは、普段は細菌やウイルスなどの異物を「自己」ではないと認識し排除する役割を持つ免疫系が、自分自身の正常な細胞や組織に対して反応し攻撃を加えてしまうことで症状を来す疾患の総称です。
自己免疫疾患は全身性とバセドー病や潰瘍性大腸炎などの特定の臓器のみに免疫系が作用する臓器特異的自己免疫疾患に分けられます。
「自己免疫疾患」や「リウマチ」、「膠原病」という言葉はあまり一般的に使われる言葉ではありません。「リウマチ」や「膠原病」になると、難病だから通常の日常生活をおくれなくなってしまうと思われる方も多いようです。また自分自身に対して働く過剰な免疫の力を抑えるための治療薬であるステロイドや免疫抑制剤の使用に抵抗感を持ち、受診をためらったり民間療法のみに頼ってしまったりするケースも少なくありません。そのような誤った考えを持つ前に、まず当科を受診し、専門医と相談されることをお勧めします。
当院では2018年4月にリウマチ・膠原病センターを設置いたしました。リウマチ・膠原病の診療に関し、院内においては他科との連携をもって高度な医療を提供すること、院外においてはそれに携わる診療所・病院の医師を支援し、診療の更なる質の向上を目指しております。

扱う疾患

    • 関節リウマチ
      関節リウマチは、全国で患者数が70-80万人と推定され、全身性自己免疫疾患の中では最も多い疾患です。女性に多く30-50歳代が発症のピークとされていましたが、近年、高齢で発症する患者さんも増えています。全身の関節に破壊性の炎症がおこりますが、以前は有効な治療法はあまりなく、弱い治療から始め、悪化すると徐々に強い治療に変えていくという方法であったため、病気の勢いが強い場合には関節の破壊が早く進行し、日常生活がおくりにくくなることがありました。しかし、近年、関節リウマチの分類基準が全世界的に変わったこと、抗CCP抗体検査や関節超音波検査、MRI検査などが登場したことにより、従来より早期に診断できるようになりました。また、メトトレキサート(MTX)を中心とした抗リウマチ薬の早期からの使用、さらに疾患活動性が高い場合や効果不十分の場合には抗TNF製剤、抗IL-6受容体抗体などの生物学的製剤やJAK阻害薬を使用することで、疾患の活動性をしっかり抑えることが出来るようになりました。その結果、関節の炎症がほとんどない状態、「寛解」を目指すことが可能となりました。当科では早期から積極的にMTXなどの抗リウマチ薬や必要に応じて生物学的製剤などを用いて治療し、寛解を達成してその状態を維持する治療を心がけております。ただし、感染症などの副作用の問題もあり、合併症が多い方や高齢の方では強い治療を行えば良いというわけではありませんので、患者さんと相談しながら治療法を決定していきます。
      2018年度からリウマチ・膠原病センターが設置され、外科的治療が必要な場合には人工関節外科と密接に連携して診療しています。
    • 膠原病
      「膠原病」というのはひとつの疾患をさす言葉ではありません。全身性自己免疫疾患である全身性エリテマトーデスや強皮症、多発性筋炎・皮膚筋炎、シェーグレン症候群など、自己免疫により多臓器に障害が起こる疾患をまとめて膠原病と呼びます。膠原病は原因がよくわかっておらず、様々な臓器に障害が起こるため、以前は生命に関わる難病とされてきましたが、ステロイドを用いる治療法が一般化し、治療成績は大きく改善しました。近年では免疫抑制剤の開発が進み、これらを併用することでステロイドの副作用を最小限にしつつ病気の勢いを抑え、再発を防ぐ治療を目指しています。しかし、現在でも診断がつきにくいこと、治療には専門知識が必要なことから専門医のいる医療機関での管理が不可欠です。
当科は、総合病院ならではの他科との連携が可能であり、ステロイドによる治療に加え、最新の知見に基づいて早期から免疫抑制剤や生物学的製剤を併用する治療を行っています。これによりステロイドの投与量をできる限り少なくすることができます。治療の副作用についても、免疫抑制によっておこる感染症の予防・早期発見・治療、ステロイドによる骨粗鬆症に対する予防・治療や糖尿病や高血圧などの早期発見・治療にも積極的に取り組んでおります。
    • 膠原病類縁疾患
      膠原病ではないものの、自己免疫機序で全身に症状が出てくる疾患群を膠原病類縁疾患とひとまとめにして呼んでいます。血管炎、リウマチ性多発筋痛症、およびベーチェット病・成人発症スティル病などの自己炎症疾患やなどがこれにあたります。これらの疾患は、専門医でも注意していないとなかなか診断に至らないこともあります。治療はステロイドが中心となりますが、近年は免疫抑制剤や生物学的製剤を併用することでステロイドの投与量を少なくするように心がけています。

現在行っている臨床研究について

  • 「我が国の若年性全身性エリテマトーデス患者の現状と、妊娠転帰を含む長期・短期予後に関する前向きコホート研究
  • 「全身性エリテマトーデス患者の疾患レジストリ構築」

  • 「日本における関節リウマチ患者の現状と問題点を全国的に継続的に明らかにするための共同研究」

御紹介いただく医療機関の先生方へ

関節痛、原因不明の発熱、自己抗体陽性など、関節リウマチや膠原病を疑う症例がありましたら、軽微でも御紹介頂けますと幸いです。 すでに診断がついている関節リウマチや膠原病・血管炎などの診療でお困りの症例についても、是非御紹介くださいますようお願い致します。 紹介から受診までのおおよその期間は1〜2週ですが、緊急時はお電話にてご相談頂けますと速やかに対応いたします。

入院診療

外来で安全に治療できない病状の方は、内科入院病棟に入院し精査・治療させていただきます。主に1名の医師が主治医として担当しますが、専門医師・専修医・研修医がディスカッションしながら検査・治療にあたっています。

地域医療連携の取組

関節リウマチや膠原病の診断や治療、副作用対策などの勉強会を今後開催してまいります。地域のクリニックや診療所との連携パスを拡充し、病状が安定した患者様につきましては病診連携をとりながら診療させて頂きます。

スタッフ紹介

  • リウマチ・膠原病センター長 リウマチ科部長

    北 靖彦/ きた やすひこ

    卒業年次 昭和62年
    専門分野 リウマチ・膠原病、一般内科

    学会専門医・認定医:

    日本内科学会総合内科専門医・指導医 、日本リウマチ学会リウマチ専門医・指導医、日本リウマチ財団リウマチ登録医、日本臨床免疫学会免疫療法認定医、千葉大学臨床教授

  • 膠原病内科部長

    藤原 道雄/ ふじわら みちお

    卒業年次 平成10年
    専門分野 リウマチ・膠原病、一般内科

    学会専門医・認定医:

    日本内科学会総合内科専門医・指導医、日本リウマチ学会リウマチ専門医・指導医、日本臨床免疫学会免疫療法認定医、インフェクション・コントロール・ドクター(ICD)千葉大学臨床教授

  • 医師

    髙橋 達郎/ たかはし たつろう

    卒業年次 平成31年
    専門分野 リウマチ、膠原病、一般内科

外来担当医表

リウマチ科・膠原病内科では、毎週月から金曜日の午前中にリウマチ・膠原病専門外来を設けております。当科は完全紹介予約制をとっております。初診時も事前に当院予約センター(TEL 045-474-8882〜4$)で予約をお取りいただきますようにお願い致します。
なお、線維筋痛症の診療は行っておりません。

診療実績

項目 患者数
入院患者数(名) 66
内訳 全身性エリテマトーデス  7
シェーグレン症候群 13
多発性筋炎・皮膚筋炎 2
関節リウマチ 13
顕微鏡的多発血管炎 9
リウマチ性多発筋痛症 13
外来患者数(名 / 月平均) 977
内訳 関節リウマチ 920
生物学的製剤使用患者 245

施設認定

  • 日本リウマチ学会教育認定施設